築12年目となる名古屋市内41戸マンションでの理事会における勉強会の続き。
間もなく定期総会となり、役員が交代するため、次期役員、修繕委員立候補者を加えて、13名の参加。
私の講義タイトルは、
~見えない劣化を見逃さず、マンションの価値を高める~
「大規模修繕・マンション管理・省エネ成功のための勉強会」
これまで、100回以上の勉強会や講演をしているので、タイトルのストックは豊富ですが、毎回、そのマンションにふさわしいタイトルを考えます。
今回のマンションは、建物の状況はかなり良いのですが、「管理」と言う面では、組合財政面、管理委託契約面で、問題があり、改善の余地が大いにあります。
まさに「見えない劣化」が進んでおり、それを示唆するタイトルです。
私の講義は、1時間45分で、前半は大規模修繕工事。
このマンションでは、昨年、管理会社から修繕積立金の増額が提案され、大規模修繕工事に向けた「修繕委員会」が立ち上がることになったのですが、そもそも、「大規模修繕工事とは何ぞや?」と言う基礎知識が不足しています。
そこをキチンと押さえた上で、このマンションの建物調査の結果を報告、更に、長期修繕計画の重要性をお話しします。
また、このマンションの場合は、大規模な機械式駐車場が2基あり、今後、定期的な値上げ計画もあることから、修繕積立金会計だけではなく、管理費会計も一緒にして、対策を考えることの重要性をお伝えします。
後半は、「管理の見直し」。
新築以来、一度も検証していない「管理」の最適化とそれによるコスト削減の可能性を、他のマンションでの実例をお元にお話しし、このマンションならば、どこまでできるか?のシミュレーション結果をお伝えしました。
更に、共用部からマンション1棟丸ごとまで、電気料金削減手法の解説。
そして、質疑応答と住民同士のディスカッション。
参加者には、建築業に携わる方もおられたのですが、
「大規模修繕工事も、管理の見直しも、専門家にリードしてもらった方が、うまくいく」と言う意見が最初。
多くの参加者から、
「初めて聞くことが多かったが、ホントに勉強になり、組合運営に対して、知識が不足していたことを痛感した」と言う感想。
更に、
「管理会社に言われるがままにしてきたこと、お金を支払ってきた時代は、卒業したい」
そして、
「馬渕さんにコンサルティングを依頼すると、いくらかかるのか?」
「今度の総会で、コンサルティング契約を結ぶ議案を出したらどうか?」
この意見に対しては、参加者全員がうなずかれたのですが、かたや、
「管理会社と馬渕さんの話しか聞いていないので、総会で他の住民から、“なぜ、馬渕さんを選んだのか?他と比べなかったのか?”と突っ込まれたときに、どうするか?」と言う懸念も出ます。
私からは、
「インターネットで調べるなどして、他の専門家(マンション管理士)の意見も聞かれたいと思われたら、そうされては?ただ、恐らく、1社で、当社と同じことを同じレベルでできる会社、実績のある会社は、名古屋にはないと思いますが。。。」とお答えしました。
最後は、
「ここにいる全員が、馬渕さんの話を聞いて、この人に頼みたい!と思ったので、議案として出した、と言う理由が、一番の説得材料ではないか?」
と言う意見が出て、全員が納得、総会議案として、上程されることが決まりました。
「他と比べて、当社に決まった」と言うことより、「他と比べる必要がないと感じたから、当社に決まった」と言う方が、嬉しいですね。
このマンションに住む人の幸せ実現のために、尽力します。
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