この週末は、2件の入札プレゼンがあり、土曜日に、岐阜各務原で20戸程度のマンションにて、実際されました。 管理仕様は、かなりレベルアップしていても、プレゼン審査に残った3社の管理会社の見積りは、いずれも30%以上のコストダウンになっています。 住民の皆さんからすると、 「こんなに管理仕様を細かくして、新しいサービスも追加したのに、どうして、こんなに価格が下がるの?」と不思議がられます。 理由は大きく分けると二つあります。 まず前提は、従来の管理仕様書は、新築時に交渉なしで、決められており、アバウトで、かつ、管理会社が、かなり儲かる水準だと言うことです。 これに対して、メリハリの利いた管理仕様書を作成する中で、新規に追加する業務もあれば、統合したり、無駄を省いたりするものもあり、全体として、遊びの少ない精緻な見積もりが出せると言うことが1番目。 2番目は、競争原理。 他社に勝つための政策的な価格が提示されます。 近隣に管理物件がいくつもあり、思いきった価格の提示が可能な会社があれば、かなりコストダウンにつながります。 今回、プレゼン審査に残った3社は、どこであってもコストダウンは十分実現できるので、多少の価格差は目をつむり、純粋に各社のプレゼンで図れる良し悪しで決めてくださいとお願いしました。 評価は、5項目の要素別採点を行い、審査員(理事+検討委員)の得点をその場で集計し、スライドに映し出します。 各審査員がどんな点数を付けたか、一目瞭然。 それぞれ、自分が良いと考える会社を挙げ、理由を説明し、ディスカッション。 議論すると、「この会社で良いと思うが、この点は、気を付けて欲しいなぁ」と言う意見も出ますから、最終の契約に向けてのリクエスト項目も見つかります。 1時間の議論を経て、最終的には、価格の一番安い会社ではなく、3社の中で一番高い会社に決まりました。 このマンションでは、財政改善のための管理見直しと言うモチベーションが高かったので、「安かろう悪かろう」の懸念が残る選択にならないようアドバイスしてきましたので、とても、満足できる結論となり、嬉しく思いました。 春から半年懸けて、何度も会合を重ねてきたのは、大変でしたが、理事や委員の皆さんが、賢い選択をされたことに、敬意を表します。
一般社団法人スマートマンション推進協議会
毎日更新中!代表者ブログ