岐阜市内の16戸のマンションの大規模修繕工事の入札が始まり、現調査を経て、昨日が第1回目の見積書提出でした。
最近の工事費高騰のため、事前に試算したフルスペックの概算予算では、修繕積立金をかなりオーバーしてしまうため、共通見積書の作成段階から、かなり精査し、その概要をもって、これまで弊社のコンサルティング案件に応札した建設会社数社に、入札の感触を尋ねたところ、「他の高額案件で稼働率150%予定」みたいな理由で、入札を断られてしまい、困った状態。
それら入札は無理だと答えた会社には、他の会社の紹介もお願いし、かなり多くの会社に呼びかけ、最終的には10社がエントリー。しかし、現地調査から入札締め切りまでに、3社からの辞退の連絡があり、最終的には7社からの見積提出となりました。
その後、マンションのロビーで、理事長と修繕委員の立会いの元、第1次見積書の立会い開封。
最初は、弊社から「入札誓約書」の提出を行い、理事・修繕委員に確認してもらいます。
ここには、「事前に概算予算や他の工事会社名を教えていないこと」、「工事会社から、今もこれからも、いかなる名目であろうと弊社が金品供与を受けないこと」等が書かれ、社印が押されています。
そして、ドキドキしながら、開封。
複数の目で、すべての封筒が未開封であることを確認し、中身を取り出し、同じものが2冊あり、両方の見積もり金額が同一であることを確認して、金額を一覧表に転記。
見積資料の1部は、理事長、もう一部は、弊社に渡され、金額の書いたリストは、立会い者の代表者2名の署名を書き、理事長以外の修繕委員が保管します。
どれだけ信頼感があっても、こうした一連の作業を経て、談合や不明朗なお金がどこにも流れない牽制を働かせることは、大切です。
見積金額は、それほど安くない水準で、僅差の勝負になるかと思いきや、項目(防水工事とか下地補修とかいう項目です)によっては、仕様の読み違えかエクセルの計算式が間違っていないか?思うほど、価格に開きがありました。
昨夜のうちに、7社の項目別比較表を作り、項目ごとに、社名を伏せての最低・平均・最大金額を出し、今朝一番で、各社にフィードバックし、来週からのVE交渉面談の連絡をしました。
各社は、この資料を見つつ、自社の各項目ごとの金額の水準を知り、下請け工事会社との価格調整や会社の入替等を行うと同時に、性能を損なわずにコストダウンができないか?と言う検討を行い、来週の面談までに、VE(価値を下げずに価格を下げる)案を考えてもらいます。
また、当社は、各社の仮設費や諸経費の適正度をチェックします。
こうした「競争」の仕組みを作り、もう一度、同一締切で、各社から最終見積価格を提出していただき、「より良い工事をより安く」実現して行きます。
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