成功のためには入れるべきだと考えます。
その理由は、 大規模修繕成功のためには、次の5つのポイントで修繕工事を行うことが大切です。
住民だけの力では、手に負えない難題が多くありますし、管理会社任せでは、多くの場合、自社の利益優先で、表面的な手続きは行っても、献身的に住民のために働くという体質ではないためです。
会社の規模云々より、どんな「人」であるかが重要です。
次の5つの要素を備えている人材を選ぶことだと思います。
住民だけの力では、手に負えない難題が多くありますし、管理会社任せでは、多くの場合、自社の利益優先で、表面的な手続きは行っても、献身的に住民のために働くという体質ではないためです。
昨年夏、あるマンション(築12年30戸、Nマンションと言います)から、私に相談があった時の状況が、〇〇さんのケースの参考になると思いますので、お伝えしますね。
Nマンションでは、管理会社主導で、名ばかりの修繕委員会が結成され、管理会社がコンサルティグを行い、あれよあれよという間に、工事請負が決まりそうな寸前で、一人の修繕委員(Kさん)が異を唱えたところから、ご縁が始まりました。
ちょうど、当時、Kさんのご実家のリフォームがあり、そのリフォーム会社が、Kさんのマンションに打合せに来られた時に、そんな話が出て、私をご紹介いただいたのです。
実は、このリフォーム会社の担当者の住むマンションも、当時、私がコンサルティングをして、竣工したばかりだったのです。
そして、私が伺ったときは、次のような状況でした。
実は、こう言うことに似たようなケースは、よくあり、このまま進めると、概ね次の問題が起こります。
管理会社任せの場合
マンションの設計・施工会社に任せた場合
〇〇さんのマンションの管理会社の担当者を存じ上げないので、その方は、良心的な人で、任せて安心だと考えられるかもしれませんが、上記のケースは、担当者の資質の話ではなく、「管理会社の体質」的な問題で、多かれ少なかれ、その傾向があります。
では、どうしたら良いか?
解決策としては、
ただ、そうは言っても、そもそも、信頼できる専門家(コンサルタント)として、設計事務所に頼むのか、NPOなどに頼むのか、マンション管理士に頼むのか?という選択、さらには、そこから、誰を選ぶのか?を見極めるのも、難しいですよね。
したがって、多少回り道になっても、次のステップを踏むことをお勧めします。
320万円の工事を相見積もりを取らないで行うことそのものが常識から外れていますね。
自分の住居内の320万円の工事なら、絶対に、相見積もりを取るでしょ?と、切り出して、常識的な対応をすることを求めるのが一般的なやり方です。
現実的な対抗良手段としては、現在出ている見積りを入手し、「項目と数量」のみを残して、「単価や価格」は、隠したものを作成します。それを、他の業者(3社程度)に見せて、見積もってもらいましょう。
この時、絶対に、ライバル業者に価格情報を教えてはいけません。教えると、320万円を少し切った価格を出すだけだからです。
その結果を持って、委員会で話し合われてはいかがでしょうか?
「マンション大規模修繕委員会運営手順」ですが、法律や何かの公的なガイドライン等があって、「運営手順」が定められているものはありません。
一方、修繕工事にあたって議論すべ基本的な事項は、どのマンションでも共通しています。
では、それぞれのマンションでどう違うか?については、下記の要因があります。
上記を判断するためには、過去の修繕履歴や過去の総会でどんな議論があったかなどを、改めて振り返り、整理し、また、修繕積立金の残高を見据えた工事仕様選択の見通しが必要です。
これは、かなり専門的かつ住民目線を求められます。
しかし、住民の皆さんも、もちろん役員の皆さんも、具体的な手法をご存じではありませんし、基本的には、ボランティアの活動になるので、とりあえず、管理会社に任せて、「マンションのためにうまくやってください」と任せてしまうケースが圧倒的に多いようです。
その結果、修繕委員会もほとんど開かれず、途中のプロセスもほとんど公開されず、最終的な予算や事業者決定の臨時総会開催の通知が出されて、初めて、その工事が高いのかどうか、業者が適切なのかどうか、と言う疑問が持つ住民が出てきます。
実は、その段階になって、相談いただたケースが、最近、3件続きました。
その際にマンションの住民の方から送られた資料を読むと、管理会社は、修繕積立金の上限で収まれば良いという程度の仕事ぶりだったり、裏で、工事業者からバックマージンを取っていることがうかがわれ、工事費が割高になっていて、マンションにとって、かなりの不利益が生じていました。
それと比較すると、岸田さんのように、1年前から、住民の方が意識を高くして、準備をされるのは、大変素晴らしいことです。
ぜひ、私どもの小冊子をお読みいただき、マンションの住民の皆さんの財産を守り、良い修繕工事ができることを祈念しております。
前提として、入札のための「共通仕様書」に従って見積書が出されているものとします。
修繕委員(会)として、これから臨時総会までに行う順序としては、
1、「入札比較表」について
これは、「工事見積書」を2社で横並べしたものです。数値だけでなく、会社の基本情報なども記載します。
会社によって、「Aの項目は、Bの項目に含まれている」と言うようなケースもありますし、「値引き」表示もバラバラです。また、数量や仕様が指示してあっても、間違えや勘違いで、その指示と異なる内容を入れて来るケースもあります。
それらをチェックして、各社の数値を横並びにした「入札結果比較表」を作成すると、全体の金額だけではなく、工事項目ごとに、「高い・安い」の違いが、はっきりわかります。
それは、各社の仕入れ力の差や、協力業者(下請業者)の強弱が原因の場合もあれば、管理費の水準が異なるケースもあります。
それらを見ると、その会社の得手・不得手や安全管理に対する姿勢、事前調査の精密さなどがわかります。
なお、もし、共通仕様書がない状態で、入札されている場合は、品質がばらばらで、価格の比較ができない可能性がありますので、いったん、中断されて、共通仕様書を作成されることをお勧めします。
2、「プレゼン選考の採点表作り」について
各社からのプレゼンの際は、漠然と聞くだけでは、単なる「プレゼン上手」が勝ってしまい、的確な判断が出来ませんから、会社概要、実績、施工内容、安全管理、住民への配慮、更なるコストダウンの努力など、いくつかの項目ごとに採点します。プレゼン終了後に話し合う場面では、その採点表の集計結果を元に議論すると、皆さんの納得が得られやすいです。
私がコンサルティングしているマンションでは、私が開発したオリジナルシートを使っていただいています。
〇〇さんのマンションは、規模が小さいので、今回の工事が積立金に収まれば良いという見方では危険です。第1回目の工事以降も、いくつも新たな修繕工事が出たり、使いやすさの改善を求められるようになるので、どれだけ残せるか?も重要です。
私が昨年、G市でお世話したマンションは、〇〇さんのところと同じく16戸(築16年)で、最初は、修繕積立金ギリギリの見積りでしたが、私のコンサルティングによる見積り査定で、500万円のコストダウンをはかり、その結果、故障が多発していたインターホンの取換え工事もできました。
3、「会社決定方法の段取り決め」について
採点表を即座に集計するために、パソコンを持ち込む、結果を映し出すプロジェクタを用意する(白版に書く)などのために、修繕委員の役割を決めておき、議論のコーディネートの準備が必要です。
修繕積立金に対する住民の意識は様々ですから、「総意」を得るための十分な議論と方向付けが望まれます。